
「テニスの試合の流れってどうなっているの?」、「テニスの得点って他のスポーツどうして違うの?」
テニス中継を見て一度は疑問に思ったのではないでしょうか。
ですがテニス独自の点数の数え方など一度理解すれば非常に簡単です。
この記事は「テニスの試合の流れ」と「得点のカウント方法」のテニス未経験者の悩みを解決ができる内容になっています。
中学、高校とテニスをしていた立場から分かりやすく、説明していきます。
テニスの試合のルールについて
最初にテニス未経験者が試合を観ていて『?』となってしまいがちな、テニスの試合の流れについて言及していきます。
ここを理解すれば、テニスの試合を観戦していてもどのような流れでゲームが進んでいるかが分かるので、ひときわ暑くなること間違いないでしょう。
テニスの試合の流れは3つの順で進んでいく
テニスの試合は『ポイント』、『ゲーム』、『セット』の3つの順で進みます。野球やサッカーと違ってテニスはポイントを取るのではありません。
ポイントとゲームで一定の点数を取り、最後に『セット』を取ることで『セット数』を取ることができます。
国際大会では男子は5セット。女子は3セットとしています。
最初はポイントから
テニスの場合『ポイント』というのは『ゲーム』を獲得するための入り口です。
ポイントを取る事は重要ですが、テニスというスポーツはあくまでも『ゲーム』を取り、『セット』を取る事で勝敗が決するスポーツとなっています。
従って獲得総ポイントでは相手より上だが試合では負けてしまうということもあるので、戦略や戦術が必要です。
ポイントの次はゲームに移行
『ゲーム』は4ポイントを獲得した選手が、1ゲーム獲得することができるというものです。
もしお互いの選手が3ポイントずつ取った場合、デュースという方法に移行し、2点差をつけたプレイヤーがゲームを取ります。
最後はセットを取る
どちらかの選手が6つ『ゲーム』を取り、『セット』を取る事で勝ちとなります。
ただプロの試合や規模の大きい大会になると、以下のように複数回連続して『セット』を取らないといけません。
・先に2セットを取ったほうが勝ちとなる、3セットマッチ。
・先に3セットを取ったほうが勝ちとなる、5セットマッチ。
以上2通りのセットマッチがあり、国際試合では3セットマッチが採用されています。
グランドスラム大会といわれる、全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープンの4大大会は、5セットマッチを採用しています。
未経験者がつまずくテニス独自の得点の数え方
試合を観ていて「どうして0をラブと呼ぶの?」とお思いになったのも多いはず。
この項ではテニスの得点のカウント方法とテニスの独自の呼び方の由来を説明していきます。
『0』はラブ、得点が並んだ時はオールと呼ぶ

最初にテニスのポイントコールがどのようなものかというと、
・0ポイント スコア表示は0 コールはラブ
・1ポイント スコア表示は15 コールはフィフティーン
・2ポイント スコア表示は30 コールはサーティ
・3ポイント スコア表示は40 コールはフォーティ
・4ポイント スコア表示はG コールはゲーム
以上がスコア表示、ポイントコールとなります。
では例えば0-40の場合とのようにポイントコールをするのでしょうか。
0-40の場合ですとラブフォーティとコールされます。
基本的には0以外は英語表記で読んでOKなのですが注意しないといけないのが、
15-15や30-30、40-40の場合、得点が並んだ時です。
フィフティフィフティやサーティーサーティと呼ぶのは間違いだということをしっかりと覚えておいてください。15-15や30-30、40-40の3つの呼び方は以下のようになります。
・15-15 フィフティオール
・30-30 サーティオール
・40-40 デュース
以上となります。
40-40以外は点数が並んだ時はオールと呼ぶと覚えておくとよいでしょう。
テニス独自の呼び方の謎
上記を見て2つ疑問を持った方がいるのではないでしょうか。
1つ目が0ポイントのコールがラブなのか。
2つ目が0ポイントから2ポイント目まではスコア表示は15刻みにも関わらず3ポイント目だけ40なのか。この2点です。2つの疑問を説明していきます。
『0』はどうしてラブと呼ぶ?
『0』をラブと呼ぶ理由は明確な理由はありません。なので有力だとされている説を紹介していきます。
0ポイントは良く見えると卵に見えませんか? 当時フランスでは『0』を卵だとイメージしたとされています。
卵はフランス語で『l’œuf』(ロゥフ)です。
このロゥフがイギリスに伝わったときにラブとなったのではないうかと推測されています。
『45』ではなくて『40』の理由
これも明確な説はありませんが、最も有力な説というのが、省略したということです。
つまり例えば15-45の場合『フィフティーンフォーティファイブ』です。
ですが15-40に省略することで『フィフティーンフォーティ』となります。
一度口に出してみると分かるのですが『フィフティーンフォーティファイブ』というより『フィフティーンフォーティ』の方が圧倒的に呼びやすいです。
従って、呼びやすさを重視した結果、『45』ではなく『40』になったとされています。
まとめ
テニスの試合を観戦する上で重要なのは、試合の流れとポイントをどのようにカウントをするかです。
この2つをしっかりと理解できればきっと、テニスの試合を楽しく見ることができますよ。